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マウントゴックス - 風と共に去りぬ

ユーザー sotarokob の写真

仮想通貨ビットコインの価値の暴落/取引サイト停止の事態は2月28日の経営破綻の発表という結果になってしまった。
ビットコイン取引のネットワーク基盤と会社側が図らずも起こってしまったと主張しているハッキング障害に関する技術情報が
日本語サイトからは全く得られない状況になっているが、英語サイトの情報からようやく見えてきた。

Bitcoin Transaction Blocks Diagram    Multibit app screenshot

欧米で人気がある映像・音楽コンテンツの違法ダウンロードに悪用されてしまうBitTorrentと同様に
銀行側のサーバーを介さずにユーザーと運営取引会社のパソコンにインストールされたアプリ間で直接通信するP2P(ピアツーピア)型プロトコルを
利用して直接取引を行っており、ユーザーA (Aliceさん) が別のユーザーB (Bob君) へビットコイン公開鍵と各ユーザー固有のプライベート鍵(秘密鍵)のペアで
デジタル署名を認証をしながら、コインの状態が取引情報ブロック間を遷移して移動してゆく方式だったんだな 。。。
オープンソースのOpenSSLを活用したソリューションの典型例のように見える。
SHA-2(セキュアな暗号学的ハッシュ関数アルゴリズム バージョン2)自体をプライベート鍵を入手せずに紐解くのは現在のところ非常に困難なはずだけれど、
Mt. GoxのCEOの主張(もしくは偽証?)によれば、全てのユーザーのプライベート鍵(秘密鍵)を保管しているMt. Gox側のサーバーがハッキングされて
全てのコインを奪い取られてしまったらしい。

Wikipedia情報
http://en.wikipedia.org/wiki/Bitcoin
http://en.wikipedia.org/wiki/Bitcoin_protocol
コインデスク(ビットコイン為替相場サイト)情報
http://www.coindesk.com/price/
http://www.coindesk.com/calculator/

さらにこのMt. Gox(つまり、金山の名前か?)という会社はビットコインを採掘できる能力を持つ会社として、
時々刻々と変化する最新の取引情報ブロックから所与の条件に合致した理想のハッシュ値を導出して新たな金コインを大量に採掘できるだけの処理能力をもつパソコンを、
市販のGPU → FPGA → アプリケーションに特化してカスタマイズしたASICへとプロセッサ演算処理能力を高めて運営してきたらしい。
高性能なパソコンをカスタマイズ構築する一方で、しかしながらユーザーのプライベート鍵(秘密鍵)保管サーバーへはあっという間に侵入されてしまったということか 。。。
自らの売り上げ増大のために働くパソコンには惜しみなく技術・時間・労力を投入する一方で、不自然にもユーザーにとって最も大切な個人情報を保管するサーバーに関しては
後ろ手に回っている自分勝手な体質の企業のような気がしてならない。
もしかしたら、あのMt. GoxのCEO(サーバー管理者)自らがサーバー上の全てのユーザーのプライベート鍵(秘密鍵)を横領してユーザーのビットコインを持ち逃げし
クラウドの向こうに雲隠れしてしまったのかな?

BBC記事
http://www.bbc.com/news/uk-26346087